バロックの器楽
バロック音楽の時代には、オルガン・チェンバロ・クラヴィコードなどの鍵盤楽器、ヴァイオリンを始めとする弦楽器のための音楽がたくさん作られました。オルガンとその他の鍵盤楽器を区別した作品が生まれてきます。
オルガン音楽は、フーガ、トッカータ、プレリュード、ファンタジア、パッサカリア、シャコンヌなどの形式が確立し、演奏もはっきりした形になり、ヴィルトゥオーソのような面が強くなります。
一方チェンバロやクラヴィコードの中心的な音楽は組曲となり、この2種類も次第にそれぞれの特長がはっきりしてきます。
弦楽器には、ヴィオール族にヴァイオリンが含まれるようになります。イタリアは、ガスパロ・ダ・サロ、マジーニ、アマーティ、ストラディヴァリなどの有名ヴァイオリン制作者を輩出し、秀逸楽器がたくさん制作されました。当時作られたヴァイオリンは、現在も修正する必要なく演奏できるほど素晴らしい技術で出来上がっています。技術の進展とともに演奏法も確立されていき、特にイタリアを中心にして名作曲家が生まれ、たくさんの名曲が創られました。
ヴァイオリンの誕生と発展によって、管弦楽分野での合奏音楽が盛んになります。楽曲には、合奏協奏曲のようなポリフォニックな音楽がほとんどでした。合奏する管楽器にはオーボエとファゴットが多く使われ、中心となって演奏していました。中世では人気だったリコーダーの位置は、フルートに変わりました。